絹は上品で見栄えが良く、高額だが誰でも欲しい物。しかしちょっと古くなるとどうにもならない。もう使うことができない。
麻は
木綿は誰でも使っている物。ありきたりの物だが、これほど使い勝手の良い物はない。服にしたら、冬は暖かく、夏は汗をよく吸い取る。汚れても気軽に洗えて、着られなくなっても、雑巾にして、形が無くなるまで使うことができる。
心も木綿のようでありたい。
見栄えにこだわらず、誰からも使ってもらえる、重宝される心を作ってゆきたい。
使いにくい道具なら、一度二度ほど使って、
「やっぱり使いにくい」と見向きをされなくなったり、捨てられてしまったりする。
しかし使いやすい道具なら、いつまでも大切に使って、壊れてもなんとか修理して使おうとする。
これと同じで、木綿の心のように重宝される心なら、誰にでも大切にされていつまでも使ってもらえる。