笑顔の効果

私の祖母は今年で90歳になります。
その祖母が30年以上通院している病院が廃院になりました。
そこのお医者さんが高齢で、そろそろ余生を楽しみたいから(笑)との理由だそうです。

…とっても羨ましいですね。

そう言う訳で、祖母の通う病院が無いので、近くの他の病院に行くことになり、紹介状を書いてもらう事になりました。
そこで言われたのが、
「紹介状を書こうにも、なんて書きますかね・・・
30年通院してもらって一度も風邪すらひいたこと無いですからねw」
とのことでした。
そう、祖母は通院する前から30年以上、大きな病気はもちろん、風邪すらひいたことが無いのです。

…とっても羨ましいですね。←今回2回目www

気になるのが、その秘訣!
祖母に聞きました。

健康の秘訣は「感謝」

祖母が言うには、
何事にも「お陰様」を感じる事。
この歳になるといつお迎えが来てもおかしくない、だから色々な事に感謝ができる。

  • 膝は痛いが、自分の足で歩いて買い物にも行ける事
  • 自分の歯で美味しくご飯が食べられる事
  • 家事を全て自分でできる事
  • 好きな裁縫を思う存分楽しめる事
  • 朝に何事もなく起きられる事

毎日何事につけ、神様のご守護を感じるとき、手を合わせて感謝することが何より大切だと言っていました。

これを聞いて私は驚きました。
どれも普段、当たり前に出来ていることだったからです。
起きる事、歩く事、食べる事、仕事や家事や趣味をする事。
どれも当たり前の事だと思いました。

しかし祖母には当たり前ではなかったのです。
90歳になると、友人やご近所の繋がりの人たちが、

  • 歩けなくなって車椅子の生活
  • 入れ歯で食事が楽しめない
  • 体が動かず家事ができない
  • 目が遠くなり趣味を楽しめない、
  • 朝、目を覚まさない…

周りの同じ年の友人や、自分よりずっと年下の友人知人が病気をしたり、残念な知らせを聞いたりするたびに、自分の状況が本当に有難い事だと感じると言っていました。

そう、祖母にとってはどれも当たり前ではないのです。
周りの人たちに比べて自分はなんて有難いんだと感じているから「感謝」できるのです。

では、「当たり前じゃない」のは祖母だけでしょうか?
そうではないと思います。

健康は「当たり前」じゃない

私もそこまで若くはありませんが、日常生活に支障をきたすほどの病気もケガもしたことがありません。
この状態がずっと続いているので、健康が当たり前になっていました。

しかし、そうではありません。

37度の熱が出た時、指先のケガや、水仕事による手荒れ・・・
体温が1度上がっただけで、仕事に集中できませんし、日常生活にも影響が出ます。
ご飯を食べてもおいしく感じられない、歩くのもダルい、好きな趣味もする気になれない。小さなケガも同様に、日常生活に不便を感じます。
そう考えると、今の健康な体が当たり前では無いと感じる事が出来ます。

「感謝」の反対の言葉は「当たり前」
病気になった時、ケガをした時、普段の当たり前に出来ている事が当たり前に出来なくなります。
そんな時、もう少し深く考えて、普段の出来ていることがとても有難い事なんだなと、感謝することができたなら、病気やケガもその事に気付かせてくれる有難い材料になるかもしれません。
それでも、病気やケガが治り、健康を取り戻すと、またその感謝の心を忘れて当たり前になります。
そしてまた病気やケガで感謝を思い出す。
この繰り返しでいつか祖母のような、どんなことにも感謝できる心を作っていけたらと思います。
この世に当たり前の事など一つも無い。
全ての事に感謝して通らせて頂きます。

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