「ありがとう」は感謝の言葉。
相手に何か貰った時、何かをして貰った時、感謝の気持ちを伝えるための言葉。
もっと言えば、朝起きられたこと、歩けること、トイレで用を済ませること、物を食べられること…生きていることに感謝する時にも自然と口から出る言葉。
言われた方ももちろん嬉しい、しかし一番その言葉の影響を受けているのは、「ありがとう」と言った自分自身。
「ありがとう」は相手だけでなく、自分も幸せにしてくれる魔法の言葉!
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ただ、「ありがとう」と伝えるだけで終わりにしていないでしょうか。
「ありがとう」を言えないのは論外ですが、言っただけで満足しているのももったいないと思います。
よく聞きますが、
「感謝は言葉ではなく、行動で伝える」
という言葉。
これは「ありがとう」を言わなくていいのではなくて、「ありがとう」+αが大切だという事だと思います。
何かをして貰ったことに対しては、まず感謝の言葉を「ありがとう」を伝える。
それプラス何かの行動を起こす。
お返しの品をプレゼントするのか、相手が大変な時に今度は自分が手伝うのか、方法は色々あると思います。
しかし、その前に、
「ありがとう+α」を伝えてみるのはどうでしょうか。
行動を足す前に、言葉を足す。
感謝の言葉+感想の言葉で相手に伝える。
食事をごちそうになったなら
「ありがとうございます。〇〇大好きなんですよ、とっても美味しかったです」
物を頂いたなら
「ありがとうございます。これ欲しかったんですよ、大切に使わせて貰います」
そしてなるべく早く使ってみて、使った感想を伝える。
手伝って貰ったなら
「ありがとうございます。お陰様で予定より早く仕上がりました、助かりました」
ほんの一例ですが、これが「感謝+感想」です。
なんだそんな小さい事!
と思われるかもしれませんが、これだけで相手に伝わる印象は良い方向へ大きく変わります。
見返りを求めるわけではありませんが、させて貰った方も、そう言って貰うとさせて貰ったかいもあり、また次も何かさせて貰おうと思います。
何より、安心しますし嬉しいものだと思います。
感謝をするという事は、相手にも喜んでもらう事ではないかと思います。
相手に喜んでもらえると、自分も嬉しくなります。
そう考えると、自然と相手に喜んで貰える様に何かできないかと、次の行動に繋がっていくと思います。
一番良くないのが、「ありがとう」と言うのがマニュアル化になる事。
Twitterのbotのように、条件を満たしたから「ありがとう」とつぶやく。
「はいはい、ありがとうと言えばいいんでしょ」
と、物を貰ったらありがとう、手伝ってもらったらありがとう…
これでは、やっぱり相手に感謝が伝わらない、いやそれどころか、逆にマニュアル的に言っているのが伝わって、印象が悪くなる場合もあると思います。
ああ喜ばれてないな、余計なお世話だったかな、逆に迷惑だったかな…
こう思われてしまうと、次に相手が何かしようかと思った時、躊躇ったり、やっぱりやめようとなったりします。
前みたいに、迷惑に思われるかもと相手が躊躇ってしまうのです。
感謝の言葉を伝えるのはもちろん大切ですが、それ以上に「心」がもっともっと大切だと思います。
「ありがとう」と言葉を出すから、感謝していると相手に伝わる
ではなくて、
感謝の心を伝えるために、「ありがとう」と言葉を出す、から相手に伝わる
ではないでしょうか。
心が先なのです。
言葉が伝わるのではない、心が伝わる。
相手に喜んでもらえるには、を常に考えていたら、+αの言葉も、+αの行動も自然と出てくると思います。