伝え方、受け方

先日母に、アンケートの記入のお願いをしました。このアンケートは本来自分の妻に書いてもらうものですが、私はまだ独身ですので、母に書いてもらうことになったのですが、母は世間で働いているので、こういったアンケートをお願いするのに、少し気が引けていました。しかし、母に会う機会があったので、アンケートの記入を依頼すると、二つ返事で、「いいよ」と言ってくれました。更に、「こういう書き物は大好きやから、任せといて。」と頼もしい返事を貰えました。この言葉を聞いて、私はとても救われた気持ちと、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。お願いの受け方で、ここまでお願いした人を喜ばせる言葉は無いのではないでしょうか。勿論、相手の本心は分かりません。もしかしたら、本当は面倒だと思っているかもしれませんし、本当に好きな事をできると喜んでいるかもしれません。それは分かりませんが、今回の事で、何かお願いされた時、頼まれた時のお手本のような返事の仕方を学ばせて頂いたと感じました。まだ学んだだけで、実践が伴っていません。今後しっかり改善をしていきたいと思います。
そして、このお願いを喜んで受けてくれた事が嬉しくて、もう一度母に電話でお礼をしました。この電話に母も喜んでくれて、二人で有難いなあと話していたのですが、どちらから言うと無く、私の頼み方についての話になりました。冒頭でお話したとおり、私は依頼するのを、気が引けていたのです。依頼する時も、申し訳なさそうに伝えていました。
「嫌な顔をされるかな?」
「迷惑かなあ?」
「断られたらどうしよう…」
起こっていない事を、色々と考え心配し、先案じしていたのです。
これは少し違うと二人で話をしました。大変だろうなと勝手に想像して、へりくだった言い方になるのは違うのではないか。勿論、やりなさいと命令するのは論外ですが、もっと違う伝え方があるのではないか。今回はたまたま、有難い事に快く引き受けて貰えましたが、今後、今の頼み方で果たして上手く行くのか疑問が残ります。今回の電話で答えまでは出ませんでしたが、ヒントとなるキーワードは出てきました。それは「堂々と丁寧に話をする。」です。お願いする時など、特に悪い事をしている訳では無いので、申し訳なさそうにする必要も、へりくだる事もしなくて良いのではないかと言われました。この事について正解は無いのかもしれません。受け取り方は相手次第。今回の私のような頼み方で動いてくれる人もいるでしょう、軽い感じで「頼みます」の一言で動いてくれる人、また、これは大切な仕事(アンケート)だから、あなたにしか頼めない、と信頼と期待を込めた頼み方で動いてくれる人、本当に様々だと思います。しかし正解が無いからと言って、考えなくて良いという理由にはなりません。相手次第だから、出たとこ勝負で・・・これは単なる思考停止です。事前にどれだけ準備して、お願いする本番を迎えるかが、大切ではないかと言って貰いました。普段からのその人との関係、どれだけ普段からコミュニケーションを取って、信頼関係を築いているかが大切だと勉強させていただきました。一朝一夕で築けるものではありません。日々相手とのコミュニケーションを取り、少しずつコツコツとと積み上げていきたいと思います。

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