どんな天気でも感謝【雨が降っても雪が降っても槍が降っても喜び探しで楽しんで】

「3年間、お天気の不足を言わなかったら、長者になれる」
このような言葉を聴いたことがあります。聴いたときは、「なるほど、不足を言わなければいいのだから、簡単だな」と感じました。しかし、なかなか簡単にはいきませんでした。私はついお天気の不足を言ってしまうのです。
夏になれば「暑い、暑い」
冬になれば「寒い、寒い」
他にも、雨や曇り、雪、風…など、さらには気持ちのいい晴れの日にも、何かと文句を言ってしまっていました。そんなあるとき、母と電話で話していると、母がご近所さんとの挨拶について話し始めました。
お隣の〇〇さんとすれ違った時、「こんにちは、暑いですね」と挨拶をされたそうです。その日は真夏の昼過ぎ、天気は雲一つない晴天。少し歩いただけで汗ばむ日だったそうで、母も「こんにちは、本当に暑いですね。」と返しました。
どこにでもあるような普通の挨拶でした。しかし、この時母は、相手の「暑いですね」に深く共感して、とても嫌そうな顔をして「本当に暑いですね。」と言ってしまったと後悔していました。もちろん、挨拶をされたことに腹を立てた訳ではなく、この暑さに私も参っていますと伝えたくて表情に出してしまったことで、相手も特に気にする様子もなく、その場は終わったのですが、母はそこまでする必要はなかったな、余計に暑さを感じさせてしまったかもしれない、と後悔していました。
これを聞いて、私も考えが少し変わりました。夏なら、所かまわず「暑い、暑い」と連呼していました。言葉に出したからといって、涼しくなるわけでもないのに。そして、涼しくなるどころか、逆に自分の脳に「暑い、暑い」とインプットして、さらに周りの人たちにも「暑い、暑い」とインプットしてるのだと気づきました。これだと余計に暑さを感じてしまします。
かと言って「心頭滅却すれば火もまた涼し」の境地までいきなりいけるわけもありません。みんなが「暑い」と言っているときに、一人だけ「涼しい」とダラダラと汗をかきながら言うのもおかしいですし、みんなを余計にイラつかせてしまうかもしれません。
そこで二人で考えたのが、「暑い」の言葉を封印する事でした。みんなが「暑い、暑い」と言っていても、自分は何も言わない。もし「暑いですね?」と問われたら、
「夏ですね」と答える。笑顔を添えて!
冬も同じ、「寒い」を封印して、「寒いですね」と問われたら、
「冬ですね」と答える。笑顔を添えて!
毎日、本当に色々な日があります。自分の都合のいい日ばかりではありません。嵐の日も、雪の日も、暑さに、寒さにもがく日も、長雨に悩む日も、雨が降ってほしいのに降らない日、またその逆の日も…
自分のご都合通りに行く日なんてそう多くはありません。しかし、そのことに不足の言葉を言ったとしても、自分には天候を変えることはできません。暑い日は暑い、寒い日は寒いのです。
それなら、せめて自分の心だけでも気分よく過ごすことができれば、少しでも良い一日にすることができると思うのです。そのために不足の言葉を封印する。そこから、少しでもポジティブな言葉を出していけるようにしていければ最高だと思います。
それが「夏ですね」「冬ですね」「笑顔を添えて!」です。
「暑い」⇒「夏」
「寒い」⇒「冬」
に変えるだけです。文字数も減ってお得ですね。
そしてお得と言えば、もう一つ、夏と冬がとっても好きになれますよ!

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