「求める心」を「認める心」へ

仕事前に事務所の掃除機掛けをしてくれていた。
掃除が終わり、仕事開始。パソコンの電源を入れようとするが起動しない。
コンセントが抜けている。
つい、
「つけといてくれよ!」と求める心。
そうじゃない!
パソコンのコンセントを抜いてまで、掃除機をかけてくれた。
「いつも綺麗に掃除してくれてありがとう」と認める心。

「求める心」を「認める心」へ

これは先日Facebookを何気に観ていた時に見つけた投稿でした。この投稿を読んで、ふっと思い出したのは私が居酒屋で店長をしていた頃のことです。私はその時代、仕事中によく人とぶつかりそうになっていました。
ふっと振り返った時、何かを取ろうとした時、すでに誰かが使っていたり、違う場所で作業をしようとしたら、すでに誰かがそこで仕事をしていたり…
まだ余裕のある時間帯なら、特に気にもせず、空くのを違う作業をしながら待ちますが、いざピークを迎えるとそうはいきません。もともと仕事のレベルが低いので、すぐに余裕を失ってしまいイライラしてしまします。時には「店長」という役職をかさに着て高圧的に言ってしまう時もありました。今思うと本当に申し訳なく、情けない限りですが、その時は全くそんなことは思いません。
「今それを使いたいのに!」
「急いでいるのに!」
「そっちに用事があるのに!」
自分の事は棚に上げて、相手に求める心ばかりを使ってしまい、不足に思うばかりでした。
しかしそうではないのです。
自分に出来ないことを、その人が代わりにやってくれている。そのことを感謝し「ありがとう」と言葉に出すことが、「求める心を、認める心へ」という事ではないかと気づくことが出来ました。
これまでは、
「不足に思わないように心を落ち着かせて、心を落ち着かせて余裕をもって仕事に取り組もう」
「人とぶつからないように、周りをよく見て慎重に動くようにしよう」
と曖昧なことばかり考えていました。これでは実際に何か行動を起こす目標ではないので、あまり効果がありませんでした。ずっと変えよう変えようと心掛けていましたが、いざ仕事のピークを迎えてしまうと、すぐに自分の許容範囲を超えてしまい、それどころでは無くなり、同じ不足を繰り返していました。
今はが業種が違いますが、しかし、この投稿を読んでから私は一つの行動を変えようと決めました。
それは、
「ありがとう」
と言葉に発して言う。
それだけです。
何かを取ろうとして、それを誰かが使っていたら「ありがとう」
自分が行こうとしていた場所で、誰かが仕事をしていたら「ありがとう」
不足に思う前に、とにかく「ありがとう」と言葉を出す。それだけですが、大きく変わったことがあります。勿論行動は変わりません。相変わらず誰かと使うタイミングが重なることが多いです。しかしその時に、不足に思う心が確実にと実感できるほど減りました。
仕事中に誰かとぶつかりそうになる、という事実は変わりませんが、「ありがとう」と言葉を発することで、「認める心」に変わり、今まで不足に思っていた事を感謝できるようになったのだと思います。
まだ私は行動を一つ変えただけです。しかし行動を変えなければ心は変わらない、未来は変わりません。そんな小さいことと思われるかもしれませんが、私にとっては大きな変化を感じることが出来ました。
不足に思っていたことが、感謝する出来事に変わってくるのです。180度、心の向きが変わりました。喜べることがあるから感謝するのではなく、起こってきたこと、成ってきたことに感謝して通らせて頂く、その為にも、どんな小さなことからでも、自分の行動を良いものに変えてゆきたいと思います。

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